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4月のおすすめワイン

4月のおすすめワイン

桜の蕾がふくらみ、ピンク色になっています。今年は一歩早い春の訪れですね。私が3年近く住んでいたカリフォルニアのワイナリーも、春の美しさは格別でした。まずは八重桜のような濃いピンク色のプラムが咲き、そしてワイン畑には菜の花が一斉に咲き始めます。ワイン畑の風景はどの季節も美しいのですが、私はうすいブルーとピンク、そして黄色の色の組み合わせがとても好きで、この季節は幾度でも、畑の周りを歩いてまわりたくなりました。当時はまだ高校生から短大になったばかり。畑から生まれるワインの素晴らしさは、全く理解できませんでしたが、ワインに目覚め、いろんな品種を飲むうちに、「私の魅了して話さないのは、ワインの多様性なんだな」と気がつくようになりました。日本酒も種類によってさまざまな違いがありますが、ワインの品種の違いは格別です。同じ白でも香りや味わいが全く違い、あるときはモーツァルを、あるときはラフマニノフを、あるときはチェット・ベイカーのトランペットのメロディーに寄り添って、体をゆらゆら動かしているかのような気分になります。ある意味、毎日同じような時間に起き、仕事をはじめ、掃除をし、変わらぬ日常の中に身をまかせる私にとって、どんなときも変化をもたらしてくれるのが、コルクの奥に隠れているワインたちなのです。
 さて、今月のセレクトワインは、そんな新たな出会いが訪れるセレクションとなっています。まずは珍しいオーストリアのワイン。こちらの品種はいただいたことがなかったのですが、とてもバランスのよい一本です。スペインの土着品種は、力強さがあり、フランスのカヴェルネ・フランはフレンドリー、そしてカリフォルニアのシラーはスパイシーな一本です。ぜひみなさまにも、こんな珍しいワインのセレクトを通じて、ワインの多様性を体験していただけたらなと思います。
毎月のおまかせコースは、以下からお申し込みくださいませ。
お申し込み
行正り香セレクト おまかせ定期ワインコース / 月額10,000円 (送料+税込)
*このセットは 4/15 以降の発送となります。

1. アーウィン・ウィンクラー グリューナー・フェルトリーナー リード・フォルダールンベルク  オーストリア
グリューナー・フェルトリーナーは、オーストリアを代表する土着ブドウ品種なのだそう。現地では誰もが毎日楽しむような大人気のワインだとのことですが、私はいただいたことがありませんでした。しかしながら、一度口にすると、そのバランスの良さ、程よい果実味に引き込まれてしまいます。和食からイタリアン、そして食前酒としてもすばらしいワインです。
希望小売価格 2,800円

2. アバニコ・セレクション テンペスタード・ゴデーリョ スペイン
スペインで最も厳しい自然環境に置かれたワイン産地「バルデオラス」地域のワイン。スペイン西部、海抜300-700mの高地に広がる、夏は酷暑で冬は極寒、地中海性と大陸性、2つの気候のぶつかり合うとにかく気候の不安定なエリアでそだったぶどうから作られています。こんな過酷な環境で育ったワイン、実にクリーミーで柔らかい。強い生命力を感じる一本です。サーモンからチキンまで、いろんな食材に合わせたくなる品種でうs。

希望小売価格 2,300円

3. シャルル・ジョゲ シノン レ・プティット・ロシュ フランス
香りからしてはエレガント、味わいはフレンドリーな、今からの季節ならば少し冷やしていただきたくなるような一本です。キメ細かな果実に続き、しっかりとしたタンニンやほのかな塩っぽさが特徴です。カヴェルネ・フランという、ときどきカヴェルネ・ソーヴィニョンなどとブレンドされるような品種を単体で楽しむことができます。

希望小売価格 3,200円

4. マイケル・デイヴィッド・ワイナリー シックス・センス・シラー アメリカイナリーの設立は1984年だというので、ちょうど私が大学を卒業したくらいの時期です。もともとは4世代にわたってワイン用ブドウを栽培してワイナリーに売却していたものを、兄弟がは自分で育てたブドウでワインを造るというホームメイドワインメーカーになる決意をし、作り始めたものだそうです。シラーというとドシンと思われる方も多いですが、こちらはちょっと違う。タンニンがすべらかで、飲んでいるうちにほっとするようなシラーです。

希望小売価格 3,050円

行正り香セレクト おまかせ定期ワインコース / 月額10,000円 (送料+税込)
*このセットは 2/15 以降となります。

キャベツとひき肉の春巻
キャベツをエスニック風にアレンジした春巻き。複雑な味を楽しめます。
本日ご紹介した白から赤まで、どのワインにも合う春巻きです。ぜひお試しを。
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材料(4人分)
植物油 小さじ2
キャベツ 1/4個 千切り(3mm程度)
にんにく みじん切り 小さじ1
豚ひき肉 100グラム
粗塩 小さじ1/2
ナンプラー(またはしょうゆ)小さじ1
カレー粉 小さじ1
ガラムマサラ 小さじ1
粉山椒の粉 小さじ1
春巻きの皮 6枚
お好みでスウィートチリソース(市販・タイのもの)
揚げ油 適宜 
 
作り方
1.フライパンに油を入れ、にんにく、キャベツを入れて中火で3分ほど炒める。ここに 豚ひき肉、ガランマサラ、粉山椒の粉、粗塩、ナンプラーも入れて、しんなりするまで炒める。バットか器にもりつけて、常温になるまで冷ましておく。(温か いまま巻くと、春巻きの皮が破れる)
3.炒めた具材を春巻きの皮に巻く。最後は水で端を止める。
4.揚げ油は中温に温め、春巻きがきつね色になるまで揚げたら出来上がり。お好みでチリソース、すだちを添えていただく。

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行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

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