母・よし子は私たちが小さいときから「女の子の料理上手はしあわせへの近道」と主張し、小学校に入ったばかりの私と妹に包丁を持たせました。
しあわせへの修行はりんごの皮むきから始まりました。
妹が手を切っても、ピッとバンドエイドを貼って皮むきは続きます。
私たちは子供心に「しあわせになるって、痛くて大変なことなんだ」と思いました。
高校生になってもあまり料理に興味がなかった妹には、よし子は夕ご飯を作るアルバイト代と材料費まで払って料理をさせていました。
というわけで、私たちは料理を作ることがおっくうだ、と思わずに暮らすことができています。
何事も慣れ。
どうせ慣れなければいけないならば、小さいときから。
私の子供が男の子でも、料理上手に育てるなぁ!
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行正り香 「今夜の献立、どうしよう? FOOD/DAYS」