みなさま、お元気ですか?あっという間に1月のワインのご紹介です。思えば昨年の1月から中国での新型コロナの報道が始まり、早1年。stay homeも長引いています。私は会社に通っている時は、毎日いろんなところに行ったり、飲みに行ったり、食べに行ってましたが、2007年に会社をやめてから、「ちょっと飲みにいく」機会がなくなり、stay homeの多い生活となりました。もともと福岡出身で大学時代の友人が中心。だから存在したのは会社で出会った友だちだけ。その友人たちと廊下や会社の入り口で会えなくなるのは、かなり寂しいことでした。仕事をする時は、なんとなくおしゃべりをする友だちもいないので、老鳥インコのピーちゃんをパソコンに載せて、話しかけながら仕事をしていました。stay homeはすぐに慣れて楽しくなるものではなく、1年かけて、2年かけて、ゆっくり自分のリズムを作ってはじめて、楽しくなるもの。私の場合は、ずっと座って仕事をするのではなく、散歩をしたりプールに行ったり、体いっぱい動かして掃除機をかけたり(笑)、そんな工夫をしながら、生活リズムを整えていきました。すてきなカップでお茶を飲むにも、音楽を聞くにも、美術館やコンサートに行くにも、いつもと違うワインを飲むにも、美味しいご飯を作るにも、すべて「本人の意志」が必要です。なぜならばお茶はペットボトルで飲めるし、ごはんはコンビニで買える。いろんなものはyou tubeで見られるから、「ちょっと背伸びして違うものにトライする」「運動をする」という意識がなければ、それもそれで、生きていけてしまうからです。
私はせっかく生まれてきたので、毎日彩のある暮らしをしたいな、と思っています。大切な友だちに会って、いっしょにコンサートに行ったり、特別なワインを時々飲んだり、感謝する人にはちゃんとその気持ちを言葉で伝えたり。毎日しっかり楽しく過ごす目標をもって、今日はこんな紅茶を淹れようか、コーヒーを淹れようかと、そしてこの音楽を聴こうかなど、考えています。この原稿を書いているのは土曜日の朝。9時には夕方に飲むドメーヌ・ペルノー・ペール・エ・フィスを、もう抜栓して冷蔵庫に入れて、スタンバイしている状態です。夕方には酸味が丸くなり、香りも華やかになっていることでしょう。
ニュースをつければ大変そうな世の中ですが、家に閉じこもったときは、そういうワサワサを忘れる時間も大切なのではないかなと思います。さあ、今日の夕暮れもフィラディスの美味しいピノを。みなさんも、たのしきワインDayとなりますよう!
ぜひ、トライしてみてくださいね。
行正り香セレクト おまかせ定期ワインコース /?月額10,000円?(送料+税込)
https://firadis.net/club30/session_fooddays/
《今月のワインセレクション》
1. シャトー・ド・ロレ フランス
ロワール産の『クレマン・ド・ロワール』は、手に届くお値段のすばらしき泡。ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、シャルドネ、シュナン・ブランという4品種によるまろやかなボリューム感が特徴的です。しっかり系だから食事に合わせるのもおすすめです。
希望小売価格 2350円
2. トータス・クリーク フランス
カリフォルニア・シャルドネの良いところは、やはりその果実のヴォリューム感と濃厚というイメージですが、こちらは南フランスでワインを造っていた生産者。そのスタイルは米仏折衷的なイメージです。「太い」果実味がありながらも、決して重心が重くなり過ぎない軽やかさは、ステンレスタンクのみで仕込むならではの結果だそう!
希望小売価格 2400円
3.ドメーヌ・ペルノー・ペール・エ・フィス ブルゴーニュ・ピノ・ノワール フランス
ブルゴーニュのピノ・ノワール。第一印象にはさくらんぼジャムと少しのカシスの甘いイメージが目立ちます。抜栓したばかりでも果実の甘味は十分に開きますが、抜栓から時間を経る毎に果実実をおびていきます。私は6時間くらい前には抜栓してみて、柔らかく最高でした!
希望小売価格 3280円
4.ドメーヌ・デュ・ジョンシエ フランス
『女神』という名前の気品あふれる味わいです。赤い果実やスパイス、トーストの深みのある香りとテクスチャーです。コート・デュ・ローヌの親しみやすい、力強いワインとは、ちょっと一線を置いた一本です。
希望小売価格 3500円