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1月おすすめワイン

1月おすすめワイン

みなさま、メリークリスマス!どんな師走をお過ごしでしょうか。私は今年は来年の4月にローンチするカラオケEnglish高校版の仕事もあり、珍しく東京で過ごす年末年始です。

時々、料理や英語、インテリアの本などを書くのは「違う仕事」をやっているので、大変ではありませんか?と聞かれます。でも私にとってこれら3つのことは、実は同じ仕事です。いつも心がけているのは、どんなテーマであっても「これってもう少し簡単にできないかな?楽しくできないかな」と考え、それぞれ問題点を探し、ソルーションを見つけて、その情報を分類・整理して伝えていくことです。

例えばワインの学び方には、フランスやイタリアの地方名から覚える方法もありますが、まずは世界の代表品種の全体像をつかみ、そこからエリアに分けて行った方が、味の全体像がつかみやすい。結局は覚える内容は同じだとしても、どの入り口から入るかで情報の重要度が代わっていくので、情報を伝える順番を考え、情報を絞るようにします。「ワインパーティーをしよう」という本を書いたときも、「今夜のワイン、どうしよう?」という本を書いたときも、一番楽しい時間は、お伝えすべき情報をセレクトし、順番を考えている時です。

さて、今月はフランスワインのご紹介です。フランスは、チリやアルゼンチン、スペインのような1000円以下でWow!というワインに出会うことはできませんが、1000円より少しお金を出すと「深いなぁ」と驚く味に出会うことができます。今月のボルドーのSUAUなどはその典型です。ソーヴィニョン・ブランとセミヨンで作られていますが、酸味が先に立ち上がるのではなく、ふくよかさが立ち上がる。そのあとから酸味やフルーティーさが付いてくる、なんとも洗練された味わいです。新世界のソーヴィニョン・ブランで出会うことがない深さがあり、これを見つけた人は、きっとガッツポーズをしただろうな、と想像したりしています。

また、ワインとの出会いでは、実は永遠ではなく、ある期間、一定のものです。まず「あ、これすばらしい」と感じると、求める人が増えるから値段が上がって、買いにくくなるし(笑)、自分の好みも変わります。その時好きだなぁと感じても、一生の出会いではないから一期一会を楽しむことができます。

今年もワインとの出会いを継続してくださったみなさま、ありがとうございました。そしてこれから出会いを楽しもうかな、と迷っている方、ぜひトライされてみてくださいね。

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1.ヴーヴ・オリヴィエ・エ・フィス フランス
シャンパンにもいろいろあります。甘さが立つもの、ピノノワールの重さが立つもの。こちらはすばらしく贅沢な気分にしてくれる、高級シャンパンのような深みがある1本です。少し大きめのグラスで香り楽しんでいただきたい一本です。

希望小売価格5500円

2.シャトー・スオウ・ボルドー・ブラン

チリやオーストラリアなどの新世界では単一品種の白ワインが主流派ですが、複数のブドウ品種を使用し、いいところをブレンドするのがボルドー白ワインの特徴。こちらはソーヴィニョンブランとセミヨンをブレンドしてあって、爽やかさとふくよかさのバランスが最高です。こ

希望小売価格2255円

3. シャトー・ド・ブレイザック ボルドー・シュペリュール フランス

シャトー・スオウのオーナーが「飲みやすい赤を」という目的をかかげ、作った赤なのだそう。メルロ100%、軽く柔らかいスタイル。ワインの造り手も、目的別に品種を変え、収穫時期を変え、熟成期間を変え、いろんな工夫をするのは、科学者のような面白さかもしれませんね。

希望小売価格1650円

 

4.ブルゴーニュ/ フィリップ・ジャノ・ピノ・ノワール フランス

夏に旅したブルゴーニュのサントネ村。朝の霧が美しいエリアです。たまたま行ったレストランでいろんな種類の白、赤にトライし、一番好きな白や赤をブラインドで選んだら、どちらもサントネのワインでした。私もよく好きで買っているお買い得な、フランスピノです。

希望小売価格2979円

さて、お正月料理に飽きたときに作って、ぜひ赤と合わせていただきたいメンチカツのご紹介です!!低めの中温で、それなりに時間をかけて揚げるのがポイントです。

メンチカツ 

材料(4人分)→小さめがお好みの方はこの半分の材料でよい。

牛のひき肉 300g 

豚のひき肉 300g

玉ねぎ 中 1/2

粗塩小さじ 1

砂糖 小さじ1

卵 1個

パン粉 大さじ4

ナツメグ(あれば)少々

コショウ 少々

薄力粉 1/2カップ程度

とかし用卵1個 バットに溶いておく

パン粉 2/3カップ

揚げ油 適宜

あればいんげん、レモンなど彩りに

作り方

1.玉ねぎはみじん切りにしてレンジで5分加熱しておく。ビニール袋にひき肉、玉ねぎ、卵、粗塩、砂糖、ナツメグ、コショウを入れてよくもむ。30分ほど冷蔵庫で冷やして、種を扱いやすくする(柔らかすぎると成形しにくい)

2。2~3等分して手でパンパンたたきながら空気を抜く。手のひらいっぱいにひろげ、真ん中は少々へこましておく。柔らかいので、パン粉をつけて、成形するくらいの気分。(揚げたときに真ん中が生になりやすい)揚げ油は中温に熱しておく。

3 薄力粉、卵、パン粉の順番でつける。

4 中温の揚げ油にメンチカツを入れる。油がふつふつしてきたら、弱火で表5分、裏にかえして4分揚げる。いんげんも素揚げする。

6 メンチカツをペーパータオルの上にのせて油を切り、器に盛りつける。レモンや中濃ソースをかけてどうぞ。

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行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

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