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11月のおすすめワイン

11月のおすすめワイン


みなさま、こんにちは。あっという間に年末ワインのご紹介の時期となりましたね。時が過ぎ去るのは、早いものです。

先日、母・よし子がお誕生日を迎えたのですが、男性のお友だちからいただいたプレゼントは「牛肉薄切り500グラム」。若い時はお花、年を重ねてからはアクセサリー、そして最後は肉になるというのが年を重ねるということなのかな?と微笑ましくなってしまいました。

母は、父が亡くなってから「時間が経つのが遅く感じるわ」と言っていたのですが、最近はもて期に突入。グランドゴルフをしても、麻雀をしても「よし子さん、来てくださいよ」とお声がかかるようです。子育てをしたり、仕事をしたり、母も忙しい時期もありましたが、70代を超えたら「趣味とか、いっしょに遊んでくれる仲間を大事にしているわあ」と言っております。

仲間って、簡単にできるものではありません。食べたいもの、行きたい所が似ているということ、同じようなお金の使い方、感じ方、そんな価値観が揃ってはじめて、仲間ができます。彼氏を見つけるのも結婚をすることも、結婚を続けることも、もちろん全て難しいことです。でも生涯付き合える仲間を見つけることだって、本当に難しい。だから見つけたならば、大事にしなくてはなぁ、と思います。

母の姿を見ていると、私も「仲間と遊ぶ練習をしよう」という気持ちになりました。今まで一生懸命仕事や子育てをしてきましたが、そろそろ歩くスピードをゆっくりと。前ばかりを見るのではなく、振り返って過去を見つめ返しながら、ワインを飲める仲間といっしょに紡いでいけたらなと思います。そして楽しい時間を過ごすにも、コツがある。母の麻雀やグランドゴルフを見ていると、日程が決められて、そして親切にも場を提供してくれる人がいます。ならば私も仲間たちに場を提供し、心に残る時間をホストしていきたいなあと思います。

おいしいワインと、よき時間を過ごしていきたいですね!

 

本日は、赤にぴったりの砂肝料理をご紹介。パーティーのときの前菜としてぴったりですよ。

 

フランス ジャン・ルイ・ヴェルニョン  ミュルミュル 6300円

明快でストレートな、ブラン・ド・ブランです。フレッシュな密林檎にはちみつ漬けレモンの皮のような爽やかさに始まり、ミントを浮かべたレモネードのような甘く抜け感のある香りが後に続きます。シャキッとした辛口シャンパンです。

イタリア チトラ        ヴィッラ・トッレ トレッビアーノ・ダブルッツォ 1600円

イタリア シチリア B’causeビコーズ          シチリア ネロ・ダヴォラ  1430円

ドライフルーツやオレンジ、ローリエにチョコレートなどの香りが楽しめる南イタリアはシチリアの1本。少し冷やしていただくのがおすすめです。

フランス プロヴァンス アンヌ・グロ・エ・ジャン・ポール・トロ      3400円

ブルゴーニュの名手アンヌ・グロとジャン・ポール・トロが夫婦で造るワイン。でピュアな果実味を存分に活かした、果実味がありしっかりしており、かつタンニンは少なく、すべらかな舌触りです。ぜひ6時間前くらいに開けてみてください。エレガントになっていきます。

白にも赤にも合う一品です。

砂肝のオリーブオイル煮

材料(4~5日保存できるのでこれくらい作ってよい)

砂肝 200グラムほど

オリーブオイルまたは植物油 1/2カップ

オリーブの粒 12個

粗塩 小さじ1・5

にんにく薄切り 1かけ分

作り方

1 砂肝はさっと洗って、一口大に切り、粗塩をまぶしておく。にんにくは薄切りにしておく。

2 鍋に全ての材料を入れ、最初は中火にかけ、フツフツしてきたら弱火にする。(ふたはしない)かき混ぜながら5分ほど煮たら火を止め、そのまま常温に戻す。

3 常温で、または少し温めていただく。冷蔵庫に保存しておけば4~5日は持つ。

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行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

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