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10月ワイン

10月ワイン


みなさま、お元気ですか?少しずつワインの美味しい季節になってきました。夏、たくさん飲んだロゼともお別れし、少しずつ深みのある白やピノにトライしていきたい今日このごろです。

さて、今日はちょっとコース料理のお話を。ワインパーティーをしよう、と思い立ったら「何からやればよいのだろう?」と迷ってしまうかもしれません。そこで思い出したい大事なことを3つご紹介します。1つは料理そのものより食べる空間を心地よいものにすること。2つめは5つ以上料理を作って自分とみなさんの首を閉めないこと。そして3つめは片付けまで、パーティー中に少しずつやってしまうことです。

ワインパーティーというと、料理とワイン選びばかりに神経を集中してしまいますが、人は五感でいろんなことを感じます。だから座った空間のライティング、かかっている音楽、余計なものは隠しているか?など、基本的に空間のことが最初に「情報」として入ってきます。だから料理もワイン選びも大事だけど、料理を邪魔しない音楽を含め、人が「美味しくなる空間」づくりをすることも、とっても大切です。

次に大切なことは、over cookingしないこと。もてなそうと思って、量も品数もたくさん作ってしまいがちですが、15歳を超えた女子に、無限に食べられる人など、めったにおりません。ダイエットをしていたり、それなりに健康を気にしていたりするもの。だから良かれと思ってたくさん盛られるより「少なかったら残っているから」とお伝えする方が親切です。このときも「あとは2品あるから」と事前にメニュー全体像をお伝えするといいかもしれません。

そして最後に。みんなが帰ってから掃除をしはじめると時間がかかって、最後に自分が疲れます。お客様の一番親しい方に「片付け手伝ってもらえるかな?」と小声で耳打ちし(笑)、使い終わった器を下げてもらい、なるだけ音をたてずに少しずつ洗ってしまいましょう。音をたてないのは、「ア・タ・シ・片付けているのよ!」と主張しないため。茶事のときもそうですが、余計な雑音は邪魔モノでしかありません。興ざめしないために、静かに、ゆるやかに、密やかに片付けていくというのが大切かと思います。

私はこの3つをいつも気にかけていて、お客さんがお帰りになったころは、きれいなテーブルとカウンターをふいて、残りのワインをグラスに注ぎ、好きな映画などを見始めてしまいます。みんなと楽しんだ時間の残り香を楽しむような時間でしょうか。(最近見つけた素晴らしいピアノの映画「マイ・バッハ」Netflixで見られますが、秋の夜長におすすめですよ)

お客さまを呼ぶワインパーティーをするときはこの3つのルールを守って、ゆるゆる楽しく、料理をしてみてくださいね。

 

さて今月のワインもsh

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●ティエリー・トリオレ キュヴェ・ド・レゼルヴ ブラン・ド・ブラン希望小売価格 5000円

ブラン・ド・ブランというタイプのすっきり、でもふくよかな味わいのシャンパンす。有名なメゾンはもはや8000−9000円。確かに美味しいけれど、シャンパンだけを飲むのではないので、ぜひこのような価格帯のワインを見つけて、他とバランスをトルのもよいと思います!エレガントな一本です。

●B’causeビコーズ  シャルドネ カリフォルニアネックタグ無し 希望小売価格 2000円

こちらはシリーズとしてすばらしい。ピノもシャルドネも、いろんな品種を作っていて、コストパフォーマンス抜群といえます。よく冷やしていただくこちらの1本。秋口におすすめです。

●チトラ システィナ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 希望小売価格 1700円

イタリアのワイン評価誌「ガンベロ・ロッソ」も、こちらの卓越したコストパフォーマンスを称賛した1本なのだとか。私は3時間前に抜栓して冷蔵庫に入れておきましたが、すばらしい香りを放っていました。

●トータス・クリーク ピノ・ノワール 希望小売価格 2400円

こちらも、ビコーズと並び、すべての品種がコストパフォーマンス高いワインです。ピノはその日だけでなく、3日味わいが保たれるような粘り強さを持っていました。カリフォルニアらしい果実味のある1本です。

今回はどちらの料理にも合うロールキャベツをご紹介。作るのはめんどうに感じますが、キャベツを茹でる以外、難しいことは一つもございません。

ロールキャベツ

材料

キャベツ8枚

中身

 合い挽き肉 200g

 玉ねぎ1/2個 みじん切り ラップにくるみ、レンジで4分加熱する

 卵黄 1

 片栗粉 大さじ1

 パン粉 1/3カップ

 塩 小さじ1/3

 ナツメグ 少々

水2カップ

塩 小さじ1/4

コンソメスープの素 2個

コリアンダー(あれば 少々)

E.V.オリーブオイル 小さじ1

あれば

トマト 小さな角切り

パセリ みじん切り

作り方

1 キャベツは芯のまわりに包丁で切れ目を入れ、全体をたたく。こうすることよってキャベツがはがれやすくなる。

2 大きい鍋でキャベツをゆでる。固い方の部分を下にするのがポイント。沸騰したらごくごく弱火でで4分が目安。ざるにあげ、芯の部分を包丁そいでおく。

3 ボウルに中身の材料を全ていれ、全体をよく練る。4等分した種をコロッケのような俵型にする。

4 包むときは、キャベツを二枚重ね、種をおき、まずは種をまき、次に右の部分を巻き、最後までくるくる巻いたら、左を種の部分に押し込む。

5 巻いた先を下にして鍋に入れ、水、コンソメ、コリアンダーを加える。火にかけて沸騰したら弱火にして20分にたら出来上がり。器にはスープごともりつけ、あればトマトとパセリをのせ、お好みでE.V.オリーブオイルを少々かけたら出来上がり。

 

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行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

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