みなさま、こんにちは。今年は梅雨なのにあまり雨が降らずですね。また夏にザーザー雨が降るのかな?
最近私は、やっと欲しかったマランツのアンプを手に入れ、音楽とワインの時間を更に楽しんでいます。小さな時は母にピアノを練習するように言われ、「音楽が好き!」と感じたことはありませんでしたが、アメリカに行って寂しい思いをした時、音楽は一気に私の大親友となりました。学校と家を行ったり来たりするしかない日々。英語が話せないから話せる友だちもいません。そんな中、ビリー・ジョエルのJust the way you areやU2のWith or without youを何度も聞いては、心の潤いをもらっていました。大学の授業でクラシック音楽について学んでからは、コンサートに行くのも趣味となり、一番安いチケットを買ったり、コンサート会場で切符を切るアルバイトをして、天井に限りなく近い席で、チャイコフスキーやショパンを聴く機会に恵まれました。どの楽曲が演奏されていたか、ほぼ覚えていないのですが(笑)、孤独であるが故にたっぷりあった時間を、音楽と共に過ごすことができたから、私の音楽との関係が強いものになったのかな、と思います。
社会人になってからは、マイルス・デイビスのKind of Blueに衝撃を受け、すっかりジャズファンにもなっていきました。コンサート会場で好きなところは?と聞かれたら、間違いなく「Blue Note Tokyo!」と答えますが、小さめの会場で音楽を聴き、拍手に包まれるミュージシャンの姿を見るのは、至福の味わいです。ワインを飲んでほろ酔い気分になると、聴こえてくる音の持つ意味も、イメージも変わってきます。過去に同じ音楽を聴いた場所や、共に聴いた人のことを突然思い出したり、ワインが音楽と私の過去を繋げてくれているような存在となります。
今月おすすめのワインにも、ジャズからクラシックまで、合うものがたくさんあります。スパークリングワインなら、ショパンのピアノを聴くのもいいなあ。ロゼならば、ジャズでステファン・グラッペリという人のヴァイオリンを聴くのもおすすめだな。そしてフランスとイタリアの赤ならば、チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルト35番も素敵だなあ。目をつぶれば、そこはコンサート会場。でもそのまま目をつぶれば、まさに居眠りして夢の中。それもまた至福の時間だな、と思います。
ワインに合う音楽を。ワインに合う料理を。お友だちと楽しむひとときも楽しいものですが、一人で楽しむのも、素敵です。
さて、今月はロゼに合うじゃがいもとオイルサーディンのグラタンをご紹介しています。Enjoy your summer.
シャトー・ド・ロレ クレマン・ド・ロワール ブリュット・エル フランス
希望小売価格 2350円
カプリース・ド・クレモンティーヌ・ロゼ フランス
希望小売価格 2750円
ベルフォンテーヌ フランス
メドック地区村名AOCのをお手頃な価格で見つけることはとても難しいのですが、こちらはとても深みのあるボルドーワイン。ぜひ抜栓して4時間くらいおいてみてください。果実味も香りも、開いていきます。
希望小売価格 3200円
モンテカルヴィ キャンティ・クラシコ イタリア
有機農法で丁寧に育てたぶどうから生産されるキャンティ。こちらも数時間前には抜栓しておくと(私は朝の10時に抜栓しました、笑)最初に感じる渋みはなくなり、柔らかいキャンティ・クラシコに大変身していきます。
希望小売価格 3600円
行正り香セレクト おまかせ定期ワインコース /?月額10,000円 (送料+税込)
じゃがいもとオイルサーディーンのチーズ焼き
材料(4人分)
オイルサーディーン 1缶
じゃがいも(メークイーン) 3個
玉ねぎ 1/2個
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1
グリュイエールチーズ(すりおろす。または溶けるタイプのチーズ) カップ1
生クリーム カップ1/2
黒こしょう 適量
ローズマリー、ナツメグ(お好みで) 各適宜
1 玉ねぎは薄切りにしてラップにくるむ。じゃがいもは洗ってラップにくるみ、玉ねぎとともに電子レンジで8?10分ほど加熱して柔らかくする。じゃがいもは粗熱がとれたら皮をむき、6?ほどの薄さに切る。オーブンを200度に予熱する。
2 耐熱容器にオリーブオイルをしき、その上にじゃがいも、塩の半量(小さじ1/2)、玉ねぎ、残りの塩(小さじ1/2)と重ねていく。オイルサーディーンを並べたら、チーズをのせ、生クリームをかける。黒こしょうをふり、好みでローズマリー、ナツメグをふる。オーブンで10分ほど焼いたら出来上がり。