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5月のワイン

5月のワイン

みなさま、お元気ですか?あっという間にゴールデン・ウィークが近づいて参りました。コロナ前は「旅の計画係」だった私ですが、今年は旅の計画もしていないので、少しずつみなさまに会うための講演会を再開したいなあ、と考えています。

コロナになって改めて、「人の笑顔に出会う瞬間」の価値を再認識することができました。色んな所でお話をしていると、遠くに座っていらしても頷いていたり、ちょっとまどろんでいたり、一人それぞれの風景を見ることができます。話をするのに慣れない時期は、そんな風景を楽しむ余裕などありませんでしたが、だんだん慣れてくると、愛着をもって楽しめるようになりました。笑ってもらって、喜んでもらって、ためになったと言ってもらって、みんなの笑顔が繋がっていくのが実感できるのは至福の時間です。

おもてなし、インテリア、英語と、過去にはいろんな講演会をさせていただきましたが、忘れられないのは数年前のゴールデンウィークに行った講演会ツアーです。東京・京都・神戸・広島・長崎・福岡と、英語の学び方講演会をさせていただきましたが、母と娘たちにも同行してもらい、手伝ってもらいながら運営していきました。昼はみんな働く。夜は美味しいごはんを、その土地のお友達たちとご一緒する。「今日も働いてくれてお疲れ様」といただく時のワイン、ご飯のおいしさは格別でした。Too muchではない程度に働き、too muchではない程度にご飯やワインを頂く、そんな生活が私は大好きです。ただ休んで何もしなくていいよ、って言われると、困っちゃう(笑)。

さて、今月のワイン、夏らしい取り合わせをご用意いただきました。白は軽めに、赤はドンと重く。そのバランスがとても楽しい。合わせた料理は砂肝のサラダ。あまり食べたことのない料理かもしれませんが、ぜひお試しいただきたい一品です。

ドメーヌ・デュテルトル トゥーレーヌ・メトード・トラディショネル・ブラン・ブリュット フランス

フィラディス定番の生産者『ドメーヌ・デュテルトル』(フランス ロワール地方)によるお手頃価格帯スパークリングワインです。シュナン・ブラン種100%の味わいある1本です。抜栓したてより、飲む1時間前に抜栓し、ストッパーを付けて冷蔵庫で冷やしておくとバランスがよくなるのだとか。いつも1時間以内にはフィニッシュしてしまうので、次こそとトライ!の飲み方です。

希望小売価格 2150円

トラミン ゲヴュルツトラミネール イタリア

フルーツ感たっぷりで飲みやすいと大人気の1本です。白ワインを選ぶ時、無難にシャルドネが第一候補になりますが、ゲヴュルツトラミネールは、和食に中華に、最も合わせやすい品種です。こちらは香り高く、でもほどよい辛口感。ぜひトライしていただきたい一本です。
希望小売価格 3000円

シャトー・レ・ヴァロンティーン  ミス・ヴァロンティーン フランス

甘く柔らかい香りのあとに広がる、ほんの少しの苦味。良いお天気の日にきりっと冷やして、ベランダで飲みたいワインです。ボトルも美しい。空ビンは娘の部屋の花瓶となりました。

希望小売価格 2500円

マイケル・デイヴィッド  フリークショウ・ジンファンデル アメリカ

濃厚で凝縮感のある果実の甘みはとエネルギー感があふれるワインです。しっかりした味わいなのですき焼きやステーキにも合わせやすい。ぜひ抜栓して1時間ほど冷蔵庫において、外に出したら室温より少し低い温度でお試しいただけたらと思います。

希望小売価格 3450円
本日ご紹介するレシピはスパークリング、白、赤に合うおつまみサラダです!砂肝調理されたことのないみなさまも、ぜひ、お試しを!

やわらか砂肝サラダ

砂肝を柔らかく仕上げるためには低温で調理することが大切。

材料(2?3人分)

砂肝低温煮(以下参照)100グラム程度

サニーレタス 2枚

ゆで卵 1個(なくてもよい)

インゲン 5本

 

ドレッシング

マヨネーズ 大さじ1

すし酢 小さじ1

オリーブオイル 小さじ1

粒マスタード 小さじ1

 

作り方

1.? まずは砂肝の低温煮を、以下を参照にしながら作っておく。卵は鍋に入れ、水をひたひたに入れて火にかける。沸騰したら弱火で7分ほど茹でる。殻にひびをいれ、水に2分つけてからむくと、むきやすい。インゲンはラップにくるんでレンジで加熱するか、茹でてから、一口大に切っておく。

2.? ボウルにドレッシングの材料を入れて混ぜる。

3.? レタスは洗って水けをきる。食べる直前にレタスを和え、砂肝をお好みの量、のせたら出来上がり。

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やわらか砂肝煮

材料(4?5日保存できるのでこれくらい作ってよい)

砂肝 200グラムほど

オリーブオイルまたは植物油 1/2カップ

粗塩 小さじ1・5

にんにく薄切り 1かけ分

作り方

1 砂肝はさっと洗って、一口大に切り、粗塩をまぶしておく。にんにくは薄切りにしておく。

2 鍋に全ての材料を入れ、最初は中火にかけ、フツフツしてきたら弱火にする。(ふたはしない)かき混ぜながら5分ほど煮たら火をとめててそのまま冷ます。

3 食べるときは、油をペーパータオルで拭き取って、適当な大きさに切っていただく。冷蔵庫に保存しておけば4?5日は持つ。

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行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

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