行正り香 オフィシャルサイト | FOOD/DAYS

おいしい。

おいしい。

「いただきます」と「ごちそうさま」は大切ですが、私や妹や父はこの二言に加えて「おいしい」という言葉を食卓で言うことを、母から強制され、教えられてきました。

「りかちゃん、この目玉焼きおいしい?」
「うん!おいしい」
「パパは?」
「うん、おいしい」

でも、父は新聞を読んでいて、まだ一口も食べてもいません。

それでも条件反射で、「おいしいと言っておいたほうが得だ」と思っていたようです。

お料理を作る人は一生懸命作っています。

エネルギーをかけて作ったのに、テレビ見ながら何もコメントしないで食べられたら悲しい。

というわけで、我が家はごはん中は私が見たいテレビでない限り(笑)、一度消してから、ごはんをいただきます。

おいしいと言い続ければ、まずい料理人でもおいしい料理を作るようになります。

おいしいは、魔法の言葉です。

 

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行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

2件のフィードバック

  1. 実家もそうでしたー!専業主婦の母が「おいしい?おいしいでしょー?」といつも聞いてくるので、
    「うんうんおいしいよ」とそれこそ条件反射的に答えていました(笑)
    でも本当に母の料理はおいしかったので、ごちそうさまの時にも「おいしかったよ!ごちそうさま!」が常套句でした。

    それが今では私にも感染し、家族にいちいち聞いてしまっています。
    優しい家族は「ままが作るものはなんでもおいしいよ!」と言ってくれますが、
    暗に毎回聞かないでって思われてたりして(^▽^;)

    お店に食事に行っても「おいしい!!」と口に出して言うので、
    お店の人も嬉しそうにしてくれます。プロの方でも嬉しいんですねー。
    先日も旅先(札幌でした)で、あんまりおいしいを連発して言うので、
    お店の人に「いくら大盛りにしといたよー!」と
    ラッキーなことにサービスしてもらっちゃいました(笑)
    おいしいって良い言葉ですね(*´▽`*)

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