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紅の豚

紅の豚


週末、よしこ(私の母)の家で、宮崎駿の“紅の豚”のDVDを観た。私と長女(当時6歳)と次男(当時5歳)が観ていたところに。

途中から、よしこも仲間入り。

しば〜らく、みんなで静かに観ていたが、ふと、よしこが言った。

「あら??

この人(主人公のポルコ・ロッソのこと)、豚みたいね」

一同、一瞬の沈黙の後、

「えっ。

この人?(ポルコ・ロッソを指差し、確認)

だって、豚でしょ??」と私。

(参考までに、ポルコ・ロッソはこちらです。)

するとよしこは、なぜか驚いてのけぞり、その後テレビに顔をグググーっと近づけ、大きな声で叫んだ。

「え〜っ?!

豚なの〜?!?!

あらまっ、ホントだわっ!!!

豚だわ〜〜っ!!!!」。

そ、、、そんなに驚かれたって困るわけで。

誰がどうみても、ポルコ・ロッソは、豚そのものではないか!!

そして、よしこは言った。

「どうしてまた、この人、豚なの?」。

これには、私も答えようもなく、しばし呆然とした。

そりゃあ、いろいろあるけれど、行き着くところ、“アニメだから。”というしかない。

(“どういうストーリーから、ポルコ・ロッソが豚になったのか。”ということが焦点ではなく、よしこの関心は、もっと単純で、“なぜ、主人公が「豚」でなければいけないのか。”というところにあるらしかった。)

長女と次男も、きっちり“紅の豚”を目で追いつつ、時折、不思議そうに、けげんな面持ちで私たちをみつめ、私たちの会話の行方を見守っていた。。。

DVDをみるときは、どうかぜひ、よしこには、最初から参加してほしい。

せめて、、、!!

P.S.
ちなみに、その後も、よしこは、真剣にDVDを観ることはなく、次男に、

「ね〜、はっくん(次男のこと)。

ちゃんとわかる〜?」

だの、

「これ、おもしろい?」

だの言って、楽しくDVD観賞にひたっている次男たちに水をさしていた。

よしこに比べたら、はるかに次男の方が理解しているにちがいない。

高木千春

高木千春

福岡生まれ。行正り香の1つ違いの妹。「ちはるのお笑い日記」執筆中。

5件のフィードバック

  1. 楽しく読ませて頂きました。行正姉妹、いえ行正ファミリーは最高です!これからも、とても楽しみです(^-^)

  2. 千春さん、はじめまして。り香さんのブログを覗いたら、千春さんのブログを見つけて…。お母様のよし子さん、好きです!!り香さんの著書でもたびたび登場するよし子さん。今回千春さんが書いているDVDのお話、実は私にもよし子さんみたいな行動をする所があるんです…といっても、よし子さんは周りの空気を和ませる力があって、私の場合はただイラッとさせてるだけで、内容は違うかも知れませんが。私も、家族がテレビを見てる時に水を差してしまって、よく注意されます。よし子さんの事を暖かい目で見守る事の出来る、り香さん、千春さんご家族はすごいな、といつも思ってます。

  3. わぁー!ちはるさんのお話までココで読めるようになるとは♡うれし涙→(T ^ T)
    ちはるさんのブログも笑いあり涙ありで、大好きなんですよね♪
    そうちゃんのお話しも載るといいなぁ。
    おぉ紅の豚…これは伝説です、よし子さまはもう「レジェンド」と言っても過言ではない⁈
    このお話しを読んだらみんな、ポルコ→笑いが止まらない、の仲間いりです!(^o^)

  4. うわぁ!!ちはるさんのコラム、嬉しいです!
    私の妹も「ちはる」なんです^_^勝手に親近感です。素敵なご家族ですね。羨ましいです(*^_^*) ちはるさんのブログ、よく見ています。り香さんがちはるさんのために作ったと言うお弁当の話、涙がとまりませんでした。食べ物と一緒にいっぱいの愛がつまって、ご家族の時間が刻まれているんですね。これからも楽しみにしています。

  5. みなさま。コメントありがとうございます。年末にて、母よし子のコロッケを食べて、満腹なる夜です。母は、「わたしのことなんて、ブログにのせないでちょうだいよ」と申しておりますが、ちはるちゃんと話しあった結果、「サザエさんに、サザエがいなければつまらなかったように、私たちによし子がいなければ、私たちもつまらない」という結論に達しました。よし子に許していただける範囲で、ちょこちょこ、がんばります。いろんなお話も、おたのしみに。

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