行正り香 オフィシャルサイト | FOOD/DAYS

トロピカル・ジャパン

トロピカル・ジャパン



日本にいらっしゃる外国の方は、日本は東南アジアほど暑くはない、と思い込んでいらっしゃる方が多いようで、、、、いつも外国から誰かが来ようとしたときは、「7、8月は、、、暑いよぉ。タイとかシンガポールと変わらない暑さだから、心して来てね」と伝えます。私は夏生まれのせいか、この暑い夏があまり苦にならず、東京中で催される盆踊りや花火が大好きで、8月の終わりになると、少し寂しくなります。

子供が小さいときは、よく佃や月島のお祭りに行ったなぁ。どこかに連れて行って、エネルギーを使ってもらわないと、夜泣いてしまって、かえって苦労するものですから、どんなに暑くても、動物園に行ったり、水族館に行ったり、本当に引きずり回しておりました。そんな時代ももう終わり、長女からは「お友達の家にお泊まりに行ってくるね!」と言われるように。「やったぁ!解放だ!」と思うはずだったのに、むしろ「今年はクレヨンしんちゃんは見なくていいのかな」とか「花火は私がついていかなくていいのかな」と思ったりします。

考えたらもう12歳。あと数年で大人の仲間入りです。東京物語の笠智衆さんの名セリフに「独りになると急に日が長くなりますわい。」というものがありますが、私、「子供と過ごさなくなると、えろう日が長くなりますわい。」と言いたい気分です(笑)。互いにそんなこんなを「意識してみる」というのは、少し大切なことかな、と。急に変化が来たら、受け入れらないので、少しずつ、少しずつ受け入れて、自分が変化してゆく時がくるのかな、と。

さ、今宵は学生さんのお友達がいらっしゃいます。アメリカの大学で勉強をする女の子、カルメン。ホストファミリーのお父さんが、「学生時代のRIKAに似ているから、友達になってあげて」とメールをくれました。時々良い時間を共有しています。すてきな女の子。言葉の選び方や伝え方が上手な人で、学ぶことがたくさんです。

行正 り香

行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

4件のフィードバック

  1. 行正さん、大変お久しぶりです。
    思い出してくれることを願いながら書かせて頂きます。
    もう10年ほど時間が過ぎたかと思いますが,僕がニューヨークに住んでいる頃ヤフーオークションを通じてランプを買って頂いたことがあります。
    またガラスの小皿やグラスも買って頂きお料理の本で写真に使って頂いたこともありました。

    あれからずいぶんと時間が流れあなたのことも忘れていましたがFBで偶然行正さんのページを発見して今書かせて頂いています。

    お元気そうで何よりですね。またお忙しくお仕事をこなされているようですね。
    今は僕は札幌に戻りました。
    2008年に父が他界し2年間考えたあげく2010年に札幌に戻りアンティークショップを始めましたが2013年の秋から盤渓と言うところで友人とレストランを始め翌年奇跡のリンゴで有名な木村秋則氏と出会い今は自社農園を持ち自然栽培の野菜を作っています。
    細かなところは省きますが木村先生の弟子になってしまいました。
    今は円山でレストランを営業しながら野菜の販売やオリーブオイルだけで焼いたスィーツなどの販売をしています。

    僕のFBをご覧ください。
    また,札幌に来る予定などありましたらお知らせください。是非一度お話ししたいと思っています。
    懐かしさだけではなく喜びを感じています。

    では,暑さが続きそうですがご自愛くださいませ。

    高木晃

    1. 高木さん。よく覚えております。そしてまだまだ活躍しております。ゴールドの淵の器も、ランプも。札幌にお戻りになり、
      レストランをはじめ、そしてりんご作りのお弟子さんになっておられるということ。素敵ですね。
      ニューヨークも素敵だけど、北海道も、そして日本も、この年齢になると格別のすばらしさを感じます。北海道に行くことがありましたら、ぜひ、お話お聞かせいただけたらと思います。
      北海道は涼しいのかなぁ。東京はお暑うございます(笑)

  2. ずっと本を愛読しながら日々料理をしています。

    そして私の一人息子も今年12歳。上の娘さんのひとつ下でしょうか。
    最近、本当に子育ては期間限定だな、と感じます。そして息子は私のご飯をあとどのくらい食べてくれるのかなぁと感じています。
    さみしいけど、私も自分の人生をしっかり歩まなきゃと思いつつ、最近は塾のお弁当を頑張ってますー。
    食はエンターテイメント。日々の食事が大人になってからも思い出のワンシーンになりますようにと。
    これからもレシピ楽しみにしてます!

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