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11月おすすめワイン

11月おすすめワイン


金木犀の香る季節となりました。日本の夏は、ソーヴィニョン・ブランやピノ・グリといった爽やか系のワインしか飲む気になりませんが、少し涼しくなると、飲みたくなるワインの品種にも、いろんな幅ができます。

まずは初秋には、シャルドネが飲みたくなり、次はピノ・ノワールが飲みたくなり、そして秋も深まるとメルローが飲みたくなります。冬になるとカヴェルネやシラーといった重ための品種に手を伸ばしたくなるようになり、飲みたいワインが変わるたびに「私って、季節と共に、生きているんだあなぁ」と気がつきます。

「季節に人の心が左右される」といえば、先日たまたま、古い映画「12人の怒れる男」という映画を見ました。物語の中では18歳の少年が実父殺害の容疑で裁かれようとしています。12人の陪審員たちは評決の投票をするために話し合います。評決にはいろんな人の、それぞれの立場が反映され、それぞれの立場からの意見も面白いのですが、人の意見には、時刻、部屋の気温、雨なども影響する様子が描かれていて、人間の判断力の多くは、自分たちが想像もつかないことに影響されているのだな、と改めて感じます。

子育てをしていても、自分で仕事をしても「こうしなきゃ、ああしなきゃ」と思うことはたくさんあります。でもきっと最後に決めるのは自分自身の力ではなく、気温とか体調、そして周りの人の影響なのかもしれません。

ワインが他のアルコールと違って素晴らしいのは、自分の気持ちや体調に、品種が寄り添ってくれるというところです。ある意味、12人の陪審員ではありませんが、時にいろんな品種のワインの語る言葉に耳を傾け、身を任せることも、大切なのかもしれませんね。

今月のフィラディスはイタリアンセレクション。スパークリングも白も素晴らしいけれど、これぞ教科書に描いたようなイタリアンの赤が届きますよ!ぜひ飲む前日に抜栓して、柔らかく花開いたところを飲んでみてください。

 

こちらの赤に合わせて、ここは焼肉をご紹介したいな!と思います。

市販の焼き肉たれでは味わえない本格だれですよ。

材料(3~4人分)

焼き肉用の肉(もも、カルビ、はらみなどお好みのもの)  300グラム~500グラム

焼肉だれ

 しょうゆ  大さじ3

 砂糖  大さじ1

 はちみつ  小さじ1

 すりごま  小さじ1

 酒   大さじ1

 しょうがすりおろし  小さじ1

 ごま油  小さじ1

 にんにく すりおろし  小さじ1/2~1

 粗塩  小さじ1/4

 あればりんご すりおろし  大さじ1

 

野菜

 サニーレタス  3枚

 青じそ  5枚

 青唐辛子  あれば適宜

 あればシャンツァイ

 みょうが、ねぎなどもおいしい

お好みだれ

 コチュジャン  大さじ2

 酢  大さじ1

 砂糖  大さじ1

 

作り方

1 ボウルにたれの材料をすべて入れ、肉を入れる。ハラミやももなど、3分ほどつけ込む。(つけすぎると、味が濃くなる)脂身の多いカルビやロース、また薄い肉ならば、つけてすぐ焼く。

2 鉄板で焼いてもいいが、魚屋器グリルなどを熱々にして、強火で23分焼いてもおいしい。そのままいただいてもいいが、白髪ねぎを巻いたり、お好みでつけだれをつけ、サニーレタスや青じそを巻いていただいてもよい。

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1. ヴィノジア イタリア
チャーミングなスプマンテです。洋ナシやリンゴの香り。華やかさが詰まっていて、シャンパーニュ並みの泡の強さが心地よい一本です。

希望小売価格1950円

2. トラミン シャルドネ   イタリア

大好きな北イタリアの白です。シャープな酸とのバランスが素晴らしい。香りと、そして心地よい軽さを味わえるシャルドネです。

希望小売価格2650円

3. カンパペーリ ロッソ・ディ・トスカーノ
サンジョベーゼを主体に、カベルネ、メルロという3品種を混ぜた一本です。サンジョベーゼだけだと酸味が立つことが多いのですが、柔らかくするために加えたカベルネとメルロー、すばらしいミックスです。
希望小売価格2750円

4. カンパペーリ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ イタリア

重さ・渋さもしっかりと存在しつつも洗練されたバランスです。深い旨みが前に出ているので、実はものすごくパワフルです。この香りは、どこか記憶に残りますよ!

希望小売価格4400円

 

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行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

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