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7月のおすすめワイン

7月のおすすめワイン


みなさま、お元気ですか? 今日は雨。でかける気にはならないので、「夜のワイン計画」をたてています。ちょうどお友達が遊びにくるので、冷凍していたアメリカンステーキの塊を解凍してステーキディナーにしようかなと。カリフラワーのムースやサラダ、ポルチーニのパスタを作って、あとはフィラディスワインの7月セレクションがあれば、ぜひたくな夜を創り出すことができます。ステーキにはトートワースのジンファンデルも合いますが、イタリアのブルネッロ・ディ・モンタルチーノは驚きの味わい。今日はこちらを開けようかな、と思います。なかなか自分のために4000円するワインを買うということはないのですが、このようにセットで届けていただくと、トライしてみることができます。手の届く値段の洋服ばかりを買っていたところに、「このブラウスは、着てみれば違いがわかりますよ。フォルムの美しさが格別なんです。」と伝えられるような気分です。年を重ねていくのだから、ほんの少し、自分の幅を広げて、新しい体験をしてみたいな、と。
 料理もそうですが、ワインを選ぶことも、それぞれの土地の個性や特性を観察し、何時間前に抜栓すればよいか、どんな料理に合わせればよいか、考えをめぐらせながら、バランスの合うポイントをさぐる知的ゲームのような気がします。そのゲームを、いっしょに楽しんでくれる人がいたら、なお楽しい。また、そこに音楽や会話が加わると、記憶に残る時間を演出することができます。
 今夜のブルネッロ・ディ・モンタルチーノに合うのは、マイルス・デイビスかな。ジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマンの音楽かな。空想しているうちに、雨の音が心地よいものに感じてきました。みなさまも、よい週末を。そして幅を広げてくれるフィラディスのワインセレクションを、ぜひお試しください。
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1. ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー レ・バルボワール フランス
きりっと辛口、でもほんのりとフルーティ『ミュスカデ』は、和食と合わせるにも、さっぱりした料理に合わせるにも最適です。レモンやグレープフルーツ、ミントを想わせるフレッシュな果実味と豊かなミネラル分が、ちょっぴりくせになります。ドメーヌ・ダヴィッドはフランスの港町ナントにほど近いミュスカデ地域にあるのだそう。一度行ってみたい場所です。
希望小売価格1750円

2. バロン・ド・マムール トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン フランス 
フランス産ソーヴィニヨン・ブラン100%ワイン。すばらしい1本です。フランスのソーヴィニョンらしい、シャープな酸、夏草・ミントのような爽やかな青さを感じられる、でもかつリーズナブルなソーヴィニョンはなかなか出会えないものなので、きっと探し当てた人は、嬉しかっただろうなと思います。
希望小売価格2200円

3. トータス・クリーク ジンファンデル アメリカ
ジンファンデルはイタリアのプリミティーヴォをルーツに持つ品種で、果実味や適度な重みがありながら、渋みが少ないため、赤身のステーキと合わせるときに、私がまずは思いつくカリフォルニアの品種です。ただ、カリフォルニアでリーズナブルなワインを見つけるのも、かなり難しく。こちらのお値段で見つけられるとしたら、それはラッキー!と感じるバリューのあるワインです。
希望小売価格2400円

4. カンパペーリ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ イタリア
こちらは6時間ほど前に抜栓し、飲み始めて感動した1本です。じんわり、しみじみと来る旨み、華やかな香り、そしてすべらかな口当たりが、たまらなく豊かでエレガント。飲んでいてうっとりする一本です。フィレンツェで車を借りて、この地域に車で行ったことがありましたが、その時の感動は、今も忘れることはありません。風景の美しさを思い出させてくれるようなワインです。
希望小売価格4000円

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行正り香セレクト おまかせ定期ワインコース / 月額10,000円 (送料+税込)
*このセットは 6/15 以降となります。

こちらのワインに合わせていただきたいのは
アメリカンビーフの赤身ステーキです。
イタリアのお肉も赤身ですが、脂が少ない赤身のステーキは、ワインに合います。
最近は赤身肉をいろんなところで手に入れられるようになりました。ぜひお試しを。

牛肉(ステーキ用)500g 1枚
粗塩 小さじ1
バター20g
オリーブオイル大さじ1
こしょう 適宜

作り方
お肉は焼く1時間前に冷蔵庫から出して常温に戻し、焼く10分前に両面に塩をふる。
2. フライパンにオリーブオイルを入れ、煙が出るほど強火で熱する。ここでバターを加え、肉の表面を強火で1分焼き、裏返して1分ほど焼く。
弱火にして裏返し、表を1分、もう裏を1分ほど焼いたら火を止める。そのまま1分ほど予熱で両面に火を通す。(焼いている間にスプーンなどで油を肉にかけ、表面をカリッとさせる。脂をカリッとさせたい場合は、脂の部分を焼く)あとは余熱で火を通したいので、フライパンの上においておく。
3. 肉を斜めそぎ切りにして器に盛り、アスパラガスなどの付け合せを添える。今の季節なら、白アスパラガスも美味しいですね。

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行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

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