行正り香 オフィシャルサイト | FOOD/DAYS

5月おすすめワイン

5月おすすめワイン


あっという間に春が過ぎ、新緑の美しい季節となりました。みなさま、お元気ですか? 私は4月、オーストラリアのバロッサバレーのワイナリーに訪れ、久しぶりにワイン畑風景を楽しみました。18歳で私が留学した場所も、ナパバレーやソノマに30分で行けるような所。同じような風景だったので、若いころのことを思い出しました。今となったら夢のような場所ですが、若者、しかも車を持たない若者にとって、ワイン畑の近くに住むというのは、かなり寂しいことでした(笑)。何しろ、行くところがありません。家に戻ったら、飼っていたうさぎの面倒を見る、植えたバラに水をあげる、あとは勉強をして時間がきたら料理をし、お片づけをしてお風呂に入って、以上、終わりのような生活です。よくあんな孤独に耐えられたな、と今更ながら、思います。ただ、大人になって、仕事を始め、いろんなものを作ったり、企画を考えたりするとき、「あのときの孤独は役に立ったな」と思います。一人だけでいる時間が多いと、一人だけで何事も解決するしかない、という覚悟が生まれます。何かを始めるにも、進めるにも、人に頼ってしまうと、いくらでも時間が過ぎてしまいます。だから方法論を自分で調べ、選び、わからなければ学び、試し、失敗をして、セルフで学んでいくというプロセスが、おっくうではなくなります。
ワインを選ぶのも、ある意味同じ作業です。おいしいかそうでないか、かけたお金の価値があるかないか、すべてはコルクを開けて、飲んでみるしかありません。でも飲むときに、ただ飲むのではなく、自分がおいしいと感じるタイプ、エリア、香り、抜栓時間を観察し、頭の中で情報を分類していく必要があります。そうすることによってはじめて、たくさんあるワインの中から、好みのワインにぶちあたることができるようになるのではないかな、と思います。もしそのルートができないならば、好みのワインを知っている人におまかせするのも一つの道です。ワインにもコンセルジュ、大切ですね。
今月のフィラディスワインもまた、とても素敵なセレクションです。シャンパンに負けぬカヴァ、ヨーロッパらしいバランスの取れた白、香り高いキャンティ・クラシコ、そしてエールフランスのビジネスクラスリストに選ばれたプロヴァンスのロゼです。白や泡、ロゼ、そしてキャンティの赤といっしょに、トマトの前菜などいかがでしょう?

1. サバルテス カバ・ブリュット・ナチュール グラン・レゼルバ スペイン
シャンパーニュでトレンドの「ノン・ドザージュ(甘味リキュール無添加)」で作られた一本。果実そのものに完熟の十分な糖度、凝縮感、豊かな酸、そしてミネラルの骨格があってこそできる手法だそう。2,000円台前半のスパニッシュ・カバでシャンパンの味わいを楽しめます!
希望小売価格 2,540円

2. エル・ボン・オム ブランコ スペイン
洋ナシや柑橘類の爽やかな果実に白い花、ハーブ、スパイスが香り、心地良い苦みが感じられるドライな一本。フレッシュかつ爽やかな果実と端正に表現された大人っぽいワインです。シーフードからチキンまで、いろんな食材に合わせられます。

希望小売価格 1950円

3. モンテカルヴィ キャンティ・クラッシコ イタリア
「キャンティ」地域はまさに玉石混淆。その名前にふさわしくない品質の低いワインも数多く存在する、イタリアで選定が最も難しいエリアです。選びてが、長い時間を費やして選んだ一本かな、と思われます。

希望小売価格 3,800円

4. (写真は二枚目)シャトー・レ・ヴァロンティーン カプリース・ド・クレモンティーヌ ロゼ フランス
今の時期から楽しみたいプロヴァンスのロゼです。世界NO.1ソムリエがエールフランス航空ビジネスクラスにも選んだのだとか!ベリーと柑橘の新鮮な味わいが心地良い「気まぐれミカン」という名のワインだそうでうs。
caprice_rose

希望小売価格 2800円

行正り香セレクト おまかせ定期ワインコース / 月額10,000円 (送料+税込)
*このセットは 5/15 以降となります。

とっても簡単冷製トマトスープとチーズブレッド
4本、どのワインにも合います!

ingredients
トマト中4個(500グラムほど)
塩小さじ3/4
砂糖小さじ1
エキストラバージン大さじ1
仕上げのバージンオイル少々
あればセパセリ

チーズパン用
モッツァレーラチーズ 1/2個を4枚に切る
マヨネーズ小さじ2
エキストラバージンオイル少々
パン(食パン、フランスパン、ライ麦パンなどうす切り)
あればクミンパウダーまたは黒こしょう

Recipe
1.ミキサーにへたを取ったトマト、塩、砂糖、バージンオイル大さじ1を入れて攪拌する。
タッパに入れて冷やしておく。
2.冷蔵庫に冷やしておく。食卓に出す直前にさっとかき混ぜ、バージンオイルを回しかけて緑のパセリを彩りに載せる。
3.チーズパンはお好みのパンにマヨネーズ、モッツァレーラチーズをのせ、トースターでチーズが溶けるくらいに焼く。クミンパウダーまたは黒こしょうをのせる。仕上げにバージンオイルを回しかけて出来上がり。とろけるチーズなどで作ってもよい。

Picture of 行正 り香

行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。