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3月のおすすめワイン

3月のおすすめワイン

IMG_7120行正り香セレクト おまかせ定期ワインコース / 月額10,000円 (送料+税込)

みなさま、東京はやっと暖かくなってまいりました。沖縄にお住いの方にとってはもう春、北海道にお住いの方にとっては、まだまだ春は遠いのかな。今年は東京も長い冬で、体がカチカチ、固まってしまいそうです。私の方は長い冬は、引きこもりの冬のようでした。英語学習サイト「カラオケEnglish」というもの立ち上げるために、本当に長い間(笑)、スタッフのみなさんとがんばってきました。どんなこともそうですが、新しいことを始めるのは勇気がいる。続けるのは忍耐がいる。けれども、おいしいワインと料理があれば、毎日リセットできるので、振り返れば長い道だったのに、「あ〜、楽しかった。」と、そんな一言が飛び出てきます。

いろんな意味で、ワインを飲めるというのは、日々小さな目標があるような状況。私を救ってくれています。ちょっとこれは大変そうだな、ということがあっても、「今日の夜は鴨にするから、このブルゴーニュを朝から開けておこう。」と思うだけで、本日のご褒美できます。労働のあとの一杯は、本当においしい。きっとみなさまがフィラディスでワインをお願いされているのも、小さなご褒美を自分のために、あげることではないかなと思います。近所のスーパーで買うワインではなく、だれかがセレクトした、ちょっぴり贅沢なワインを、「よくがんばったね、自分!よーし、飲んでいいよ。」とコルクを抜かれるのかなと。そんな日々の積み重ねが、人生というものになるのかもしれません。

今月のワインコースご利用の方には、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにぴったりの、和風鴨鍋レシピをおつけしています。こちらはびっくりな一本です。開けてすぐでも飲める珍しいピノですが、ぜひ数時間前には開けて、待ってあげてくださいね。そして大きめのグラスに、少しずつ注いで、香りをお楽しみください。

ご購入はこちらから

《今月のワインセレクション》

*このセットは3/15(木)AM9:00 までに入会された方が対象で、お届けは 3/31(土) 頃の予定です。


1.クレマン・デュ・ジュラ・ブリュット

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タイプ:泡白

産地:フランス/ジュラ

品種:シャルドネ種100%希望小売価格:¥2600(税込)

世界的に著名なワイン評論家ヒュー・ジョンソンが「この地域のトップ生産者」と評するフィリップ・ヴァンデルによるクレマン・デュ・ジュラ!恐竜が生息していた約2億年前の「ジュラ紀(”ジュラシック・ワールド”の「ジュラ」です)」のもとになった地層を含む地域のワインです。
この地域の土は非常にユニーク。☆(星)の形をしたウミユリと言う生物の化石が多く含まれ、ミネラルが非常に豊富。その土壌でシャルドネ種を100%使用し、シャンパンと同じ製法で仕込み、林檎のような爽やかさと深いコクが同居した味わいになりました。

 

 

2.アナヨン・シャルドネ

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タイプ:白

産地:スペイン > カリニェナ

品種:シャルドネ100%

希望小売価格:¥2916(税込)

このワインを飲むときに是非ともやって戴きたいことがあります。それは、ご自宅にある『とにかくいちばん大きいワイングラス』に注ぐことです。・・・すると、どうなると思いますか?このワインの香りが、爆発したかのように勢いよくグラスの中から立ち上がって来るのです。その溢れんばかりの濃厚なフルーツ感に病みつきになる人、続出中。太陽がギラギラと照りつける、砂漠のように枯れ果てた過酷な大地が、ブドウを全く違う果実へと変貌させたのでしょうか・・・。
『スペイン最高のワインを造る、革新者』と評される、カリニェナ地域最大の生産者「グランデス・ビノス・イ・ビニェドス」社が、完熟したフルーツの凝縮感をテーマに造るシリーズが、『アナヨン』。果物の凝縮感をひたすら追いつつも、強く濃いだけの「飲み疲れる、飲み飽きるワイン」にはしない。シャルドネのふくよかで柔らかな味わいが優しく広がり、飲んだ後は心地よいリラックス感に包まれるはずです。

3.ロッソ・ディ・モンタルチーノ

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タイプ:赤

産地:イタリア/カンパーニャ

品種:サンジョヴェーゼ・グロッソ100%

希望小売価格:¥2808(税込)

トスカーナのみならず、イタリアを代表する赤ワインでもあるブルネッロは、ティレニア海から約60km離れたモンタルチーノの町を中心とした丘陵地帯で造られる。生産エリアはモンタルチーノの丘の北側斜面、南西側斜面、南東側斜面、そして丘を下った最南端と、大きく4つに分類され、それぞれ異なるキャラクターのブルネッロが生まれる。

その中で、バンフィやカステル・ジョコンドといったモダン派の大御所から、クラシック派の重鎮ソルデーラまで、ワインのスタイルに関わらず数々の著名生産者を擁するのがモンタルチーノの丘の南西側斜面のエリアだ。主に南に開けたなだらかな斜面に畑が広がり、土壌は粘土や砂が混ざったガレストロ主体。日照量が豊かなエリアだが、同時にティレニア海との間には高い山や丘がないため風通しがよく、極度の乾燥と熱から守られる。また、海抜が高い畑が多く、爽やかな風が吹くことから、力強さとエレガンスを兼ね備えたワインが生まれるとされる。

このモンタルチーノの南西地区にて、2001年にイル・ヴァレンティアーノを設立したファビアーノ・チャッチは、モンタルチーノで代々農業を営む家系に生まれた生粋の栽培家だ。彼の祖父ディーノは1967年に創設されたブルネッロ協会の設立者のひとりであり、同じく南西地区の老舗モカリの創始者でもある。ファビアーノはモカリで祖父と父とにワイン造りを学んだが、兄がモカリを継ぐことになったため、自身のワイン造りを追求すべく、所有地を分割相続して新たに醸造所を立ち上げることを決めた。新たな門出への決意と意気込みは、自身の名と妻のヴァレンティーナの名を掛け合わせた醸造所名にも表れている。

彼が相続した7haの畑は海抜350-400mの南向き斜面にあり、土壌は質の高いブルネッロを生み出すガレストロである。日照量は申し分なく、海抜が高い畑に特有の爽やかな風も吹くため、このエリアに典型的なキャラクターである力強さとエレガンスがワインにもたらされる。畑は全てブルネッロに格付けされているため、最終的にバレルテイスティングによってブルネッロとして瓶詰めするのかロッソにするのかが決められる。

自然を尊重した最高のワインを造ること、というファビアーノのフィロソフィは、ケルト神話に由来し、絡み合う根と枝が命の循環を表す生命の樹のロゴからも伺える。栽培には除草剤や殺虫剤など化学薬品は使わず、畑の下草は刈り取り、そのまま自然の肥料として用いてる他、カビ病に対しては硫黄や銅などの自然由来の調剤で予防的な対応を行っている。また、害虫にはそれに敵対する昆虫を畑に住まわせていることで対処している。長年チャッチ家が培ってきた農家的なアプローチと、生物学者である妻のヴァレンティーナのアカデミックなアプローチを統合した独自の手法に加え、モンタルチーノの多くの醸造所でワイン造りに携わるパオロ・ヴァガッジーニがコンサルタントを務める。細やかな畑仕事から得られたブドウからピュアなワインを生み出すために、抽出は控えめに行い、0.8気圧という低い圧力でブドウを圧搾。熟成にはスロヴェニアンオークやフレンチオークの大樽を用いている。

イル・ヴァレンティアーノのワインはクラシカルなスタイルを軸にしつつ、程良くモダンなタッチも感じられ、リリース直後からでも楽しめる柔らかく充実した味わいが魅力だ。まだ若い生産者だが、デカンター誌の2009ヴィンテージのブルネッロのバレルテイスティングでは、サルヴィオーニやチャッチ・ピッコロミーニ・タラゴーナに続き、最高評価ワインのひとつにも選ばれた。高価なワインが多いブルネッロにおいて、そのコストパフォーマンスの高さもクオリティと同様見逃せないポイントだ。

 

 

 4.ブルゴーニュ・ピノ・ノワール

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タイプ:赤

産地:フランス/ブルゴーニュ

品種:ピノ・ノワール種100%

希望小売価格:¥3240(税込)

ブルゴーニュ・ピノ・ノワールを造ることは、古典落語やクラシック音楽のソロ演奏に似ていると思います。あらかじめ決められた筋書きやメロディがあり、それを演者がどう肉付けし、アレンジし、表現するか。同じ地域の中で、単一品種100%という決められたルールで表現するですから、似たようなワインが溢れかえりそうな気もしますが・・・出来上がったワインは残酷なまでにクオリティの良し悪し・センスの有無、そして注がれた熱量の大小をはっきりと顕わにします。だからこそ、このブドウ品種はワイン好きを魅了してやまない、孤高の存在感を持ち得ているのでしょう。

 

 

 

 


行正り香セレクト おまかせ定期ワインコース / 月額10,000円 (送料+税込)
希望小売価格 11,232円 + 送料 540円のところを、10,000円に。1232円もお得です。
こちらのワインには「行正り香のワインレシピ」を3つ同封いたします!

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行正 り香

行正 り香

福岡生まれ。広告代理店に就職しCMプロデューサーとして活躍。2007年に、広告代理店を退社。著書に、「だれか来る日のメニュー」、「おうちに帰って、ごはんにしよう。」「19時から作るごはん」など39冊がある。中国語版、韓国語版にも翻訳済。NHKワールドでは「Dining with the Chef」のホストを務め、世界に向けて日本料理をプロモートしている。

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